ここはTW2シルバーレインの結社:フーテン塾による遊び場です。
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シルバーレインRPG・リプレイ
『手、伸ばす事だけ』
例によって長いので、暇な時に目を休ませながらのんびり読んでね!
例によって長いので、暇な時に目を休ませながらのんびり読んでね!
「恩に、伝えてくれ……。自分は……立派だったと……」
優しい笑みを浮かべてエリザヴェータは倒れた。
「…………。死んだーーー!?」
セッション開始前。
のっけから一名脱落……なんて事はなく。
のっけから一名脱落……なんて事はなく。
ロールカードのテストをしていただけである。念のため。
2008年7月某日。
シルバーレインRPG用チャットソフト『メガリスドライブ』に――
「なるほど。駿介は女の子だけじゃなく、地球にもお財布事情にも優しいのだね」
「エコというか、お財布事情に優しくなかったら俺が死ぬし。……いや、おれ女の子に優しい?」
「漢なのだろう!? 幼女に優しくなくてぬぁーにが漢かッ!」
「いや、幼女と漢は関係ないからっ」
「遅くなりやした!」
「駿介もーん! チェスタ君が遅れたのー! 懲らしめる道具だーしーてー♪」
「もう、ベル太君はせっかちだなあ……いつまでやんの?」
「ベル太のくせに生意気だ!」
―――今。四人の仲間達が集結した。
◆登場人物紹介
それでは、今回のセッションに参加するプレイヤー達を簡単に紹介しよう。
ベイル・ターゲンリッド(GM)
結社『フーテン塾』の団員。
変態ロールと自爆ロールをこよなく愛し、ネタのためならプライドなんて一山いくらで叩き売りする大馬鹿ヤロウである。
だが今回はGMという役柄、自らのネタを封印し、真っ向からプレイヤー達とぶつかり合うつもりのようだ。気分は勇者を迎え撃つ大魔王、フハハハハ!
山咲・エリザヴェータ
結社『フーテン塾』の団員。
小声で呟くような喋り方が印象的な、銀髪眼鏡の可愛い少女。コスプレ王。
今回参加者の中では紅一点ということもあり、ヒロインの座を虎視眈々と狙っているとかいないとか。いないようだ。
唯一の萌え要員としての活躍が期待されている。主にGMあたりから。
冴神・駿介
結社『フーテン塾』の団員。
ケチな窃盗を繰り返したという、少々荒んだ過去を持つ中学生。
目標は拳と背中で語れる漢。漢と書いてオトコと読みます。
GMの中では双翼(フーテン塾団員)についで、バリバリの主人公タイプであり、非常に動かしやすいらしい。
チェスター・ドルトムント
結社『フーテン塾』の団員。
凄いウザいロールプレイ、通称ウザロールを極め尽くしている。
フーテン塾のとある友好結社で開催された『ウザ王決定戦』において、他の追随を許さない圧倒的なウザさで見事優勝し、ウザ王の名をほしいままにした。
フーテン塾のとある友好結社で開催された『ウザ王決定戦』において、他の追随を許さない圧倒的なウザさで見事優勝し、ウザ王の名をほしいままにした。
また彼の部屋には、海賊王もびっくりのエロ本の山が隠されているらしい。
なお、彼らは全員PBW(プレイ・バイ・ウェブ)のキャラでセッションに参加した。
◆ さあ、物語の扉を開こう
全員が集まったのを確認して、私、GMは今一度シナリオに目を落とした。
仕掛けは万全。予想しうる選択肢とその対処法は頭の中に叩き込んである。
……よし。ではでは。
主催者として、お客様を精一杯、楽しませに参りましょう。
GM:……さて! みんな、今日は集まってくれてありがとう。
冴神・駿介(以下、駿介): いや、こちらこそ。
GM:お菓子と飲み物の準備はOKかな?
山咲・エリザヴェータ(以下、エリザ):……ジャガリコ完備……。
チェスター・ドルトムント(以下、チェスター):フハハハハ! なんと今日は、このオレが最年長! 中3万歳!
GM:チェスターが保護者か。…………、大丈夫なのか?
チェスター:引率スルヨー。
駿介:……まあ、俺もいるし。
エリザ:……何とかなる……。
GM:なんか凄い不安なんだが。あ、今日はGMということで、背後色が強くなるけど勘弁してね。
一同:了解ー。
エリザ:……それは……仕方ないこと……。
GM:ん、ありがとう。
チェスター:お礼だなんて……オレとお前の仲じゃないか……?
GM:(聞き流した)それじゃあ先に説明しておくと。今回のシナリオは、少々フラグが仕掛けられている。
チェスター:女の子がオレに惚れたりするんだな! OK!(すげえ嬉しそう)
GM:(更に聞き流した)君たちがどう行動するかによってエンディングが変わるし、ぶっちゃけて言うと、最終戦闘の難易度が激変します(笑)。
駿介:まあ落ち着いて聞こ……へ?(笑)
チェスター:激変とまできた。
エリザ:……分かった……、肝にめいじて……慎重に行動する……。
GM:うん、こちらも腕によりをかけてシナリオを用意した。存分に楽しんでくれ!
そうして、GMの宣言とともに。
今回のセッションは、開始されたのであった――
◆ オープニング・チャプター 美少女と野獣
結社、『フーテン塾』。
そこは『変なヤツ』のたまり場として、一部では名の知れた場所だった。
変態、マゾ、姐御、ツッコミ使い、ごくごく一部の常識人――。
そしてなにより、ゴリラの活気に溢れていた。
そしてなにより、ゴリラの活気に溢れていた。
GM:さて。舞台はおなじみ、フーテン塾だ。キミ達は今日も下らない話題で盛り上がっている。
チェスター:いつものように、ゴリラ溢れる楽園ですな。
GM:そうそう。で、誰かが言うわけだ。「げ。またエロ本が落ちてやがる。チェスターめ、使ったなら使ったで放置してんじゃねーよ!」(一同爆笑)
チェスター:ば、バッケロー! こんなとこにエロ本なんか持ってくっかよ! 濡れ衣だ!?
エリザ:資源ゴミ……。
駿介:いつもどおりね。「……いや、待て、これはきっとベル先輩の私物だろう」とか言ってるわけだな。
GM→ベイル:(本人登場)「俺のなワケがあるまい! 俺はもっとこう、違う趣味をだね……もっと、も……(熟読)」
一同:熟読してんじゃねーか!?(一同爆笑)
チェスター:いやまて! 熟読しているということは、あまり読んでないということ……つまり、ベルセンパイのものでもない! と、そこでスケポンの肩をポン、と叩く。
GM:視線が一斉に駿介に集中します。
チェスター:悪いやつだな、お前も……。
駿介:何、チェス太先輩……って俺のもん確定?
GM:と、駿介に疑いがかけられた……その時。ドンドンドンドン! と激しくドアがノックされる。
エリザ:……なんだ……?
駿介:俺は無実だ~とドアの方へ。
GM:では、駿介がドアを開けると……。
チェスター:さらば 駿介……。
駿介:え、死亡フラグ?
GM:ばっと何かが教室の中に入り、駿介の胸に抱きついてきた!
チェスター:……なにい!?(一同爆笑) ハグ! HUG!?
エリザ:タックル……?
GM:なにやら花のような良い匂いがしますな。
チェスター:花のような香りの……ゴリラ?(一同爆笑)
GM:ゴリラじゃねぇ!? 髪の長い、黒髪の女の子だ! よほど急いできたのか、肩で息をしている。
エリザ:駿介……、知り合いか……?
チェスター:女の子だと!? スケポン、貴様いつの間に!?
駿介:……お嬢さん、どうかいたしましたか?(チェスター無視して)
チェスター:キーーッ! キーーッ!
エリザ:……チェスター……、静かに……。
GM:えー、まあ、ありがちな表現で言えば美少女なんだが。彼女は紅潮した顔を上げ、キミを潤んだ瞳で見上げて、言った。
「わたしを――助けてください!」
GM:彼女がそう叫ぶや否や、轟音とともに教室の壁がぶち抜かれる!
一同:ぬおっ!?
GM:ズガシャァァァンッ!! 砕け散る壁。
エリザ:……! 何事だ……。
濛々たる粉塵の中、一つの異形が姿を現す。
―――能面。
翁の面を被った和装の男が、彼らの前に現れた。
GM:……さぁ! そんなこんなのホットスタート、即効でバトル開始だ!
チェスター:ちっ、問答無用かよ! イグニッション!
駿介:ここがゴリラの園フーテン塾と知っての所業か、そこの奴。……イグニッション。
エリザ:イグニッション……。……降りかかる火の粉は……払うのみ……。
GM:オーケーオーケー、全員イグニッションできたかな? いきなりの展開に戸惑うかと思ったら、さすが順応性高いね。
エリザ:家を出たら……7人の敵がいると思っているからな……。
チェスター:ふん、このくらいの騒動はとうに慣れている。
GM:なんかカッコイイこと言ってるし(笑)。ま、正直ちんたら情報収集やるよりも、まずは銀雨RPGの醍醐味、戦闘を味わってもらおうと思ってね。あくまで戦闘の動作確認だ。
バトルってこんな風にやるんだーっていうのを気軽に感じてくれればそれでいい。
駿介:ん、わかった。
エリザ:アビの回復は……セッション終了までないんだな……?
GM:そうだね。だからアビリティの使用には十分気をつけてくれ。
チェスター:オッケ。弾数きついんだぜ……。
GM:気をつけないと、結構辛くなると思うからね(ぼそり)。
駿介:……怖いこと言ってるし。
GM:んでは、バトルチャプターに入る前にインターバルだ。ここでは、手札の補充とポジションの変更が行えるよ。
ここでおのおの、手札を規定枚数である7枚になるまで補充する。
さらに、バトルで重要になってくるポジションの決定では……。
チェスター:各自、HP申告ー!
というチェスターの一声で、スムーズに相談が進んでいく。
結果、HPの最も多かったチェスターが四つを担当することとなり、
〔A,C,D,E〕チェスター 〔B,F〕駿介 〔G,H〕エリザヴェータ
となったのだった。
GM:よし。それではお待ちかね、戦闘を始めよう!
チェスター:来いや!
エリザ:……よろしく頼む……。
駿介:ああ、血が騒ぐぜ。
GM:では行動順の決定だけど……ちょっと待ってね(とGMメモに書き書き)。
◆敵情報
翁面の男 ●(6/3/4)
PCたち
GM:敵は翁面の男一体だけだ。こちらのIniは3。各自、自分のIniを宣言してくれ。
チェスター:20!
駿介:OK、18だ。
エリザ:16だ……。
チェスター:では、オレからいく! 美少女登場! だけだなんて、『都合』のいいことは起きないよな……! と、《術式》で攻撃。達成値5で命中か!?
GM:ま、この場合余裕で命中だ。
チェスター:では、48のダメージ……!
駿介:(すかさず)待った、エフェクトだ。当たってくれよ……と『神頼み』(とジャストアタックのカードを出す)。
GM:いきなりか!?
駿介:こういうもんは早めに回した方がいい。
チェスター:ウホッ、ナイスアシスト! ではIni足して68!
エリザ:チェスター……、流石だ……。
GM:チェスターの放った一撃は、和装の男を確実に捕らえる。うん、これで翁面の男のHPは68減少した。次は駿介か。
駿介:OK……じゃあ運命の糸3点を使って術攻を試みる。……青いのが手元にないんだ(笑)。
GM:おお、早速運命の糸か。
チェスター:どうだ?
駿介:(3枚引いて)……青いの来ないね。この場合失敗だっけ?
エリザ:引いてから……攻撃の種類変えられないのか……?
GM:うん、宣言したのが来なかったら失敗だけど……最初だからね。別のに変えてもいいよ。
チェスター:きっとアレだ、女の子に気を取られて初動が遅れたんだよ(笑)。
駿介:あう、俺も所詮男だったと……。うん、じゃあ《気魄》で。
チェスター:気合で邪念を振り払った!?(一同爆笑)
駿介:俺の普段の『訓練』は、こんな煩悩には負けねぇ。
エリザ:駿介……『意地』を見せろ……とサポートだ。
GM:邪念を持ち前の気合で振り払い、駿介の拳が翁面の男に振り抜かれる! ダメージどうぞ!
駿介:ん、じゃあ俺の拳から放たれる54。
GM:思いのほか速い駿介の拳に、一瞬身体をぐらつかせたものの、すぐさま何事もなかったように男は持ち直す。
駿介:チッ……まだか。
チェスター:なかなかタフな野郎だな……並のゴーストなら倒れてるんだが。
エリザ:《術式》で攻撃する。……わき腹ががら空きだ……(『冷静』)。2+1で、3。ダメージは16だ……。
GM:こちらの術式も3だけど、PC優先なので当たる! 駿介に気を取られた隙に、銃弾が男の脇腹に命中する! ……が! まだ倒れないぞ!
駿介:しぶといな。
エリザ:……まだ……駄目か……。
チェスター:これでこっちの手番は終わりか。さあ来い!
GM:はい、えー、翁面の男の番ですね。ここでアビリティ発動しまーす。
チェスター:なんだと!?
GM:てなワケでぇ……紅蓮撃・奥義♪(笑顔)
一同:紅蓮撃かよ!?(一同爆笑)
紅蓮撃。
現在使用可能なアビリティの中で、威力だけなら最強のアビリティである。
駿介:……おい待て。
チェスター:しかも奥義とか言ってるよこの人!?
エリザ:……クッ……。
GM:とりあえずジャストクリティカル判定は……チ(しなかった)。まあいい。さぁーて、誰に攻撃するかなぁー(超笑顔)。
チェスター:カモンカモン!
GM:(カード引いて)Gのポジション。つまり……エリザヴェータに攻撃じゃぁぁぁ!
駿介:奥義じゃ消しと……ぇ?(一同爆笑)
チェスター:βかよ! 一番HP低いところに!
GM:そして《気魄》の6が、達成値として扱われるわけだが……。フハハ、更にボス補正でカードパワーを足せるのだなこれが!
駿介:いきなりボス? ……《気魄》あるよ?
チェスター:こっちも色々サポートできるぜ。
GM:基本6、奥義で+2、さらにカードパワーで+2……!
チェスター:ごっついなおい!?
駿介:てか初っ端からえげつねぇ!
GM:最終達成値10! 当たれば179ダメージじゃぁぁッ! 当たるとちょーっと痛いぞー?
駿介:……ぷらす魔炎。ってちょっとじゃねぇよっ。
ここで一同、おもむろに相談を始める。
チェスター:β、《気魄》系のカードは出せるか?
エリザ:2しかないな。
チェスター:達成値の合計はいくつになる?
エリザ:3+2しか出来ないから……あたるな……。
駿介:……俺は2が最高。
エリザ:失敗して、ガードカードで軽減だな……。
GM:判定だから、運命の糸使ってもいいよ。
駿介:ああ、使えたな。
エリザ:2つ使う。(カード引いて)こないな……ガードか……。
チェスター:OK、こっちが足りない分をサポートする。スケポン、2のパワーカードでサポ頼む。オレはこいつを使用する!(言いつつ、『運命の救い』というカードを出す)
運命の救い。
運命の糸を1~5点使用し、その分だけ対象の達成値を増加するエフェクトである。
GM:おお、連携できてるね。
チェスター:運命の糸を3点使用して、βの達成値を3点底上げ! これで10になるはず!
エリザ:二人とも……すまないな……。
GM:くー、さすがにかわされるか!
チェスター:けっこう危なかったけどな!
エリザ:二人のおかげだ……。
GM:では……必殺の一撃をかわされた翁面の男は、紅蓮撃を叩き込んだ体勢のまま、キミを翁の面ごしにギロリと睨む。
「―――、テ――」
チェスター:て?
GM:何か、酷く虚ろな……呪いじみた呟きが聞こえた気がするが、小さすぎて聞き取れない。
エリザ:テクマクマヤコン、テクマクマヤコンか……(笑)。
駿介:……何だ。
GM:それも一瞬。凄まじい速さで飛び退り、男はそのまま止める間もなく、自らが開けた大穴から外へと飛び出していった。
チェスター:逃げた!? 追うか!?
エリザ:逃げるのか……。
GM:本来ここで1ターンが終了し、もう一度初めからだが――今回は導入部分の特殊な戦闘だからね。これでバトル終了です。
駿介:で。深追いはしねぇ方がいい……それより……、とお嬢さんの方へ。
GM:それじゃ、去っていった翁面の男を見て、少女が呟いたところで、オープニング・チャプターを閉じよう。
「アイツに――わたしはアイツに追われてるんです」
真剣な、すがるような表情で、少女は言った。
「お願いします。わたしを、助けて下さい!」
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